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パワプロ2018の感想~サクセス編~

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はじめに

この記事はネタバレを含みます。ご注意ください。

パワプロ2018のサクセスについての感想を書きたいと思います。

サクセスの全体的な感想としては、「そこそこ面白い」という感じです。

シリーズ全体を通してみれば、標準的な面白さのサクセスだと思います。

 良い点

キャラクターボイスに違和感がない

今作からはじめてサクセスでキャラクターにボイスがつくことになり、発売前から期待と不安の声が入り混じっていましたが、実際にプレイしてみてかなりいいなと思いました。

全体的にキャラクターの外見と声がマッチしていて、違和感がありません。

また、ボイス要素が出しゃばりすぎることがなく、あっさりとしているところもよいです。

ボイスの形式としては、よくあるRPGのように、セリフの感情を要約した一言のみが入るという形式です。

「よし!」とか「う~ん」とか「待てーーー!」みたいな一言セリフがメインです。

そして、大切な場面ではフルでセリフがきっちり入っています(もちろん飛ばせる)。彼女とのイベント等でボイスが入っているとテンションの上がり具合も変わってきます。

基本的に少ししかしゃべらないですから邪魔になりません。

もちろん実際に聞いてみて「邪魔だなー」と思う人もいると思いますが、しっかりとボイスをオフにできる機能がついているので安心してプレイできます。

サクセスの演出が良い

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今作のセールスポイントとして、「サクセスの演出が超進化!」みたいな内容が公式サイトに書いてあったと思いますが、実際にプレイしてみてとても良いなと思いました。

いままでのパワプロでは基本的に、表情と手の上下ですべてを表現していましたが、今作では新たに背景のエフェクトが加わりました。

また、手の上下といった動作も、よりキャラクターの心情を細かく反映できるものに変わっています。

この新演出がボイス要素と同じくとても良い感じです。パワプロの持っている世界観を崩さずに、よりそれらを引き立ててくれています。

悪い点

クリアが難しい

一通りサクセスをプレイしてみた感想として一番感じたのはクリアが難しいということです。

ドラフトで指名されればクリアなのですが、毎回ギリギリの9位とかです。

一度甲子園を春夏連覇したのですが、その時もドラフト9位でした。

いままでのサクセスであれば、甲子園を優勝すれば、大体3位以上で指名されていたのですが、今作はかなりシビアな感じです。

まぁ、これは強い選手を作ろうとした場合の話で、クリアだけならスカウトをずっと追いかけていればできると思います。

そして今作でたちが悪いのが、シナリオをクリアしなければ次のシナリオが選べないということです。

クリアできなければまた同じシナリオをやり直しです。

買ったばっかりで早く全部のシナリオを遊びたいと思っても、クリアしないと遊ぶことが出来ません。

パワプロアプリとかだとインストールした直後にすべてのシナリオが遊べるのになぜこのようなシステムにしたのでしょうか。

一番カワイイ子が彼女にできない

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これはかなりショックな点です。

発売前からちょっとした話題になっていた、エルフみたいな金髪の女の子がいると思うんですがその子が彼女にできません。

しかも主人公に対して一番グイグイ来るキャラクターなので、彼女にできないと知ったとき呆然としました。

しかも、南国リゾート学園のエンディングでは、ライバルとその子が良い感じになるという展開。

ライバルも良いキャラクターだっただけに、いたたまれない気持ちになりました。

ストーリーのあらすじを見たときから、パワプロ2018のサクセスはパワポケっぽいなと思っていましたが、こんなところでもパワポケっぽさを出さなくてよいのにと思います。

試合中のボイスはいらない

先ほど、ボイスについて絶賛しましたが、試合中のものについてはいらないと思いました。

ピッチャーが投げるたびに「えいっ!」とか「てやっ!」とか言ってきます。

また、野手のキャラの場合は打席に立つ度にセリフが入ります。

はっきりいって不自然です。現実世界の野球でも試合中にピッチャーが「えいっ!」とか言ってこないですよね?

言わなくてもよい部分でセリフを言うのは、いらないかなという感じです。

各シナリオの感想

パワフル第二高校編

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ネタバレ注意です。

ある日、天才野球選手だった主人公が、ボールをぶつけられたことにより記憶喪失になってしまう、というところからストーリーが始まります。

記憶を失う前の主人公はかなり性格が悪かったらしく、記憶喪失後のパワプロ君は回りからひどい扱いを受けます。

基本的にはシリーズでおなじみの明るいパワプロ君なんですが、今回のシナリオでは、どこか卑屈な感じになっています。

悪いのは記憶喪失前の自分だけど、自分がやったことには変わりないから周りの人間には申し訳なさそうにする、みたいな感じでどこか元気がない印象を受けます。

それが、プレイしている側からするとどこかスカッとしない感じで、モヤモヤしてしまいます。

登場するキャラクターはみんな良い感じで、特に諏訪野聖人クンがかわいいです。上で書いた彼女にできないエルフ女子の弟です。

名前通りのいいやつで、記憶喪失中の主人公にも優しく接してくれます。

カワイイ見た目に反して声がイケメンなため、頼もしくも見えます。声が付いたメリットはこういうとこでも感じられますね。

南国リゾート学園

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ネタバレ注意です。

高校に通えないほど貧乏な主人公は、ある日、自分そっくりの南国リゾート学園の野球部員である、香鳥千香(かとりせんが)と出会います。

この千香は南国リゾート学園の理事長である母からの期待等から、野球に嫌気がさしていました。

その一方で野球が大好きで上手いけれども高校に通えない主人公。その主人公に対して千香は自分と入れ替わってほしいと伝えます。

見た目がそっくりでなおかつ自分より野球がうまい主人公が、自分(千香)の変わりとして野球部に入ってくれればすべてがうまくいく。

これを承諾した主人公が千香の代わりに野球部に入る、という感じのストーリーです。

全3種類のシナリオの中で一番面白かったのが、この南国リゾート学園です。

パワフル第二高校はどこかモヤっとした感じで煮え切らない感じでしたが、南国リゾート学園では熱くなることができました。

千香とのストーリーやライバルとのストーリー、そして千香の母とのストーリーなど、自分が感情移入して楽しめます。

もしこれからプレイする方がいたら、ハードルを上げ過ぎて物足りなくなるかも知れないですけどね。

僕的には一番面白かったシナリオです。

五竜郭高校

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ネタバレ注意です。

あらすじは正直あまり覚えていません。大体の内容はわかるのですが、少々入り組んでいてわかりづらいです。

五竜郭高校の監督は昔キャッチャーとして甲子園に出たことがあって、そのときのピッチャーが主人公の父親で、優勝しそうになったけれども最後にショートがエラーをしたせいで負けたみたいな話をまず聞かされます。

そういう歴史を持った高校で甲子園を目指すストーリーです。

このシナリオは昔懐かしの3年制シナリオです。じっくり育成を行うことが出来ます。

古くからのファンの間では3年生シナリオは熱望されていましたが、遊んでみた感想としては、ちょっと長すぎるかなと思いました。

基本的には、パワフル第二高校や南国リゾート学園なら一年で終わる内容を細く長くして3年にしているという感じで、これなら無理に3年にする必要はなかったと思います。

その一方で、3年制ならではのまったりプレイできる感じが良いと思いました。

また、主人公の仲間となるキャラクター達と入学から引退までプレイできるという点もキャラクターに愛着が湧いてよいと思いました。

全体的な感想としては「まあまあ」という感じですね。まったりのんびり楽しみたいというときに遊びたいと思います。

さいごに

以上、パワプロ2018のサクセスについての感想でした。

全体的にはそこそこの面白さだとおもいます。ボイス、演出等の新要素はとても良かったので、次回作やアプリなどにも取り入れて欲しいと思います。

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