【警告】バスケをやってる人に「ダンクできるの?」って聞くのウザがられてるよ~
ダンクがいかに難しいかを説明する
「スラムダンク」「黒子のバスケ」などのマンガの大ヒットによって、日本の影の人気スポーツとなっているバスケだが、同時に一つの問題を抱えることとなった。
それは、「ダンクは結構簡単にできると思われている問題」である。
この問題について、バスケ経験者の多くが共感してくれるのではないだろうか。
バスケ部に入っていると言うと、「ダンクできるの?」とたびたび聞かれる。
.......
いっとくが、ダンクはそんな簡単にはできない。特に日本人においては選ばれた人間にしかできない。
バスケマンガでは頻繁にダンクをするから、割と頑張ればできると思われているだろうが、マジでできない。
本当に一部のエリートしかできない。高校時代の3年間をダンクすることだけに費やしたとしても、ダンクは選ばれた人間にしか到底できない。
今回の記事で、伝えたいことは「ダンクできるの?」って聞かないで、ということがまず一つ。
そして、もう一つは「いかにダンクが難しいのかということ」。もしあなたが「ダンクできるの?」って聞く代わりに「ダンクって最高到達点が~」みたいなことを言えばきっとあなたは一目置かれるに違いない。
いや、もしかしたらうざいかも......?
ダンクをするための条件
今から、ダンクをするのがどれくらい難しいか検証する。
これを見れば、軽々しく「ダンクできるの?」とは言えないはずである。
まず、ダンクをするためにはリングに手が届く必要がある。リングの高さは305cm。
日本人男子の平均身長は171cm。そして指高は(バンザイした時の地面から指先までの高さ)212.5cm。
そして垂直飛びの平均は62cmである。また、助走をつけてとんだ時はおよそ10cm高さがプラスされるといわれているので、助走をつけたときのジャンプの平均は72cmである。
つまり、日本人の平均的な男子が助走をつけて飛んだ時の最高到達点は
指高212.5cm+助走ジャンプ72cm=最高到達点284.5cm。
リングに対して20.5cmも足りない。
ただ20cm程度なら、運動神経が良い人なら何とかなると思うかもしれない。
しかし、ダンクにはもう一つ重要な要素がある。それは「ボールの大きさ」だ。
ダンクを行うためにはリングの高さ305cmに加えて、ボール大きさ24.5cmを加えた、325cmに到達する必要がある。
とすると約40cm足りない。もしダンクをするならば垂直飛びで100cm、助走ありで110cm飛ばなくてはならない。ちなみに垂直飛び100cmはかなりの化け物だ。
つまり、平均身長の男子の場合化け物じみた跳躍力がなければダンクはできない。そんな人間めったにいません。
ということで、平均的な男子ではダンクをすることはまずできない。よって「ダンクできるの?」はうっとおしいので聞かないように。
一体どんな人間ならできるのか
スラムダンクの主人公、桜木ぐらい大きければ何とかなるかもしれない。桜木の身長は189cm。指高の大きさは、大体身長×1.25で求まる。
計算すると236.25cm。日本人の平均男子と比べて指高は24cmも高い。
ボールとリングの高さを合わせた325cmに到達するには325cm-236.25cmで88.75cm飛ぶ必要がある。
身長189cmあっても88.75cmも飛ばなくてはいけない。ただ運動神経が良いひとで、トレーニングを積んでいる人であれば、飛べなくもない高さだ。
このようにダンクを行うためには生まれ持った高身長、それも一般的に高身長とされる180cm程度ではなく、街を歩いていたら2度見されるぐらいの大きさがなくてはならない。
それに加えて運動神経も必要。やはり「ダンクできるの?」なんて軽々しくいってはいけない。
さいごに
以上、どれだけダンクが難しいかわかっていただけただろうか。これからは「ダンクできるの?」は禁句でお願いします。